国立天文台(National Astronomical Observatory of Japan)

三鷹にある天文台。急に天文に目覚めた訳ではないけれど、ここにあるプラネタリウムが今年の4月にリニューアルされて、最新鋭の「4D2Uシアター」として公開されているのを知って、行ってみようと思い立った。

「4D2Uシアター」の公開は毎月3回あって、それぞれ定員160名。約3週間前から申し込みができて、先着順で定員になれば締め切られる。参加は無料。5月8日の公開に申し込んだらOKになった。ちなみに、公開内容は毎月変わって、5月の内容は「宇宙の大規模構造」。

場所は三鷹市とは言っても、鉄道の駅から離れたところにあって交通機関はバスしか無い。今回は吉祥寺からバスを利用。天文台というと望遠鏡を収めた大きなドームを想像するが、行ってみると木々が生い茂った森の中の研究所という感じ。

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構内はかなり広い。地図があって、自由に歩き回って良いのは赤で表示された見学コース。目的地の「4D2Uシアター」は地図の左上の方。

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遠くに見えた「第一赤道儀室」。構内は緑が多い。

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「4D2Uシアター」のすぐ近くにある「大赤道儀室」。なんとなく天文台らしい建物。

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目的地の「4D2Uシアター」。ここで受付をして整理番号をもらう。

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受付順で15:00からの回になって、しばらく時間があるので構内の見学コースを散歩。武蔵野の自然林がそのまま残ったようなところで森林浴の気分。
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これは1930年に作られた太陽塔望遠鏡の建物。

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そろそろ時間なので、シアターの隣の控室に戻る。

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入場に際して、3Dメガネが配られる。アクティブシャッター方式、120Hzのフレームレート。

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3Dメガネを掛けて映像を観るのは3D映画と同じ。ただし、ここでは平面スクリーンではなくドームの天井に投影される。座席は全て同じ方向を向いていて、一応見ている方向が正面。メガネ無して見ると、当然ながら2重に見える。

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上映時間は約30分。最初は地上から天空の星や星座を見るのはクラッシックなプラネタリウムと同じ感覚。そこから視点が引いて、地球と月、太陽系、太陽系から近い恒星、銀河、さらには無数の銀河が散らばる宇宙の大規模構造が網状に見えるところまで引く。

3Dの効果で宇宙空間を移動する際に、星が手を伸ばせば掴めそうに見える。正面だけでなく、横を見ても上を見ても3Dというのはドームならではの体験。ただ、3Dがキツ目に掛けられていたせいか、見ているうちに頭が痛くなってくる。初期の3D映画を見て疲れたときの感じに似ている。映像は、6台のプロジェクタで分割投影されているらしいが、継ぎ目など全く気が付かなかった。

上映に際しては、年配の男性が解説をしてくれる。赤色変異やダークマターに至るまで盛りだくさんの話を要領よく解説してくれたので良かった。もっとも、予備知識がある程度ないと理解できないところもあるけど。

宇宙の大規模構造を見た後は、来たコースを逆に辿って地球へと戻る。30分間の宇宙旅行やったけど、地球へ戻ってきた時にはカレンダーが何年も未来になっているというのがオチ。上映が終わると、メガネを返して、横の出口から外へ出る。

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毎月上映内容が変わるので、近所やったらまた見に来るねんけど、三鷹は遠すぎる。


国立天文台(東京都三鷹市大沢2-12-1)

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