「ディパーテッド」、「シャッター・アイランド」に続いて、またスコセッシとディカプリオのコンビの映画か、と思いつつも観に行く。ディカプリオは、直近では「華麗なるギャツビー」のイマイチのイメージが残っていて、大金持ちになって散財するところなんか似ているとこがあるから正直あまり期待してなかった。
しかし、映画が始まると心配は杞憂やったとすぐ分かる。 主人公の放蕩の度合いは桁外れで、そんなキャラをディカプリオが違和感なく演じてる。 やっぱり、ギャツビーみたいな見かけがええ人より、見た目も中身もワルの方が向いてる。時折交えられるコメディっぽいシーンも嫌味やないし、なかなかよろしい。
この映画は約3時間の長い映画やけど、観ていて長さを感じさせなかったのはさすがにスコセッシならでは。セリフ回しは軽快で、主人公に劣らず品の悪い脇役たちがしっかり周りを固めてる。
セリフはお年寄りが聞いたら眉をしかめるような言葉の連発。 回数を数えてはいないけど、この映画は今まで観た映画の中でfour-letter wordが出た回数は間違いなくダントツで1位。
プロデューサーも兼ねるディカプリオが7年掛けて制作したというだけあって熱が入ってる。 アカデミー賞狙いかという気もするけど、何か賞を取りそうな勢いを感じる。
Trailer
番号 | 邦題 | 原題 | 監督 | 評価 |
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1 | ブランカニエベス | Blancanieves | Pablo Berger | 4 |
2 | フォンターナ広場 イタリアの陰謀 | Romanzo di una strage | Marco Tullio Giordana | 3 |
3 | 鑑定士と顔のない依頼人 | The Best Offer | Giuseppe Tornatore | 3 |
4 | オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ | Only Lovers Left Alive | Jim Jarmusch | 4 |
5 | さよなら、アドルフ | Lore | Cate Shortland | 3 |
6 | ROOM237 | Room 237 | Rodney Ascher | 2 |
7 | エレニの帰郷 | The Dust of Time | Theo Angelopoulos | 4 |
8 | アメリカン・ハッスル | American Hustle | David O. Russell | 3.5 |
9 | ウルフ・オブ・ウォールストリート | The Wolf of Wall Street | Martin Scorsese | 4.5 |