今日の映画 – ゴーン・ガール （Gone Girl）

監督のデヴィッド・フィンチャーは、近年では、ベンジャミン・バトン、ソーシャル・ネットワーク、ドラゴン・タトゥーの女と大作ではないけど上手にまとめた佳作を続けていて外れがないのでこの映画も期待して観に行く。

予告編を何度も見ていたので、映画の前半は予想どおりの展開。失踪した妻と殺人容疑を掛けられた夫というよくあるパターンで話が進むとともに、熱烈な恋愛結婚から年を経て破綻寸前に至るまでの状況が分かってくる。

夫役のベン・アフレックは「アルゴ」のシリアスな役でアカデミー賞を受賞したけど、この映画では格好を付けているけど二流のライターで失業するというダメ男を好演。特に、時折見せる間抜け顔は演技とは思えない。

映画の後半は妻の視点から話が展開して行き、様子がガラッと変わる。話はそこから、ふた捻りくらいして結末になるけど、個人的にはちょっとやり過ぎちゃうかなと思う。凶器の棍棒みたいなのが発見された場所の説明がつけへんやん。もう少し手前でスパッと切っておいても映画としては成り立ってると思うねんけど。

一方、そのややこしい後半で得をしたのは失踪した妻エイミー役のロザムンド・パイク。無名に近いところから抜擢されてこの役を演じ切ったという感じ。好みは分かれるとこやけど、この映画で一気にスターになる可能性あり。

ええ映画やねんけど、後半捻りすぎたところが好みと違う分が個人的には減点。

Trailer

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