今日の映画 – バットマン vs スーパーマン　ジャスティスの誕生（Batman v Superman: Dawn of Justice）

バットマンとスーパーマンはアメコミでマーベル・コミックスと双璧をなすDCコミックスのメインキャラクター。それぞれ、今まで何度も映画化されてきたが、この映画で対決する。

マーベル側ではアベンジャーズで元々別のコミックのキャラクターを一同に集めているが、それを追っかけるようにDC側の映画でも主役のクロスオーバーが始まったということか。この映画は、タイトルの通り、バットマンとスーパーマンが主役であるが、途中からワンダーウーマンが登場するし、フラッシュもちらっと出てくる。

直近の映画はバットマンはクリスチャン・ベールのダークナイト3部作。方やスーパーマンはヘンリー・カヴィルの「マン・オブ・スティール」 。この映画はダークナイト3部作とは関連無く、「マン・オブ・スティール」の続編という位置づけ。したがって、バットマンはベン・アフレックに代わっているが、スーパーマンのヘンリー・カヴィルだけでなく、ロイス・レイン役のエイミー・アダムス、クラーク・ケントの養母役のダイアン・レインはこの映画でも続投、前作で死んだ養父役のケビン・コスナーも回想シーンで出て来る。

バットマンとスーパーマンの対決となると、どう考えてもバットマンに分があるとは思えない。スーパーマンは宇宙人で自力で飛べるし、目から破壊光線を出すし、誰が見ても超人。ところがバットマンは、ハイテクスーツを纏っているとはいえ、その中は生身の人間やし。

そういう力のギャップを埋めるのが、歴史的なスーパーマンの弱点クリプトナイト。それを持ち込むのが大企業の社長になってるレックス・ルーサー。おかげで、スーパーマンはバットマンとどづきあいして負けるくらい弱なってしまう。とどめを刺されへんかったんは、クラーク・ケントの養母とバットマンの実母の名前がたまたま同じやったからという単純かつありそうにない理由。ともかく仲直りして殺し合いは回避される。

そうして、共通の敵レックス・ルーサーに対抗するが、スーパーマンはゾッド将軍の死体とレックス・ルーサーのキメラみたいな怪獣と相打ちで死んでしまう。スーパーマン亡き後、バットマンは超人を編成して「ジャスティス・リーグ」を作ることを決心するが、その手始めとして最後の方で参戦したワンダーウーマンをリクルートしている。

DCの2大キャラクターの片方のスーパーマンをあっさり殺してしまうのはもったいない気がするが、クラーク・ケントの棺を埋葬するところで変な振動があったので、これは必要となれば将来復活させるための布石とみた。

映画は2人の対決を、人間と神、闇と光という対比で見せて、それなりにうまく纏まっている。また、映画の中には意味が良く分からないシーン、例えば、バットマンに送りつけられた「You let your family die」の文面とか、ガラスケースに納められたロビンの衣装に書き殴られた文字とか、解説されないものがいろいろと埋め込まれている。そもそも、原題が、「Batman vs Superman」ではなく「Batman v Superman」となっているのはなんでやろ？

Trailer

2016年に観た映画