映画レビュー
トム・クルーズ主演、ミッション・インポッシブルシリーズの6作目。147分と最近の映画としては長いが、全編アクションてんこ盛り。しかもクルーズはいつものようにスタントマンを使わずに自分でスタントをこなしている。映画自体はスパイアクションもので娯楽に徹したものであるが、ここまで徹底してシリーズを重ねてくるとそれなりの貫禄がでてくるというもの。映画のタイプは異なるが、007シリーズに匹敵する境地に近づきつつあるような気がする。
アクションも、スカイダイビング、トイレでの格闘、バイクでのパリ市内の逆走、同じくしょぼいBMWでのカーチェイス、インドでのヘリコプターの空中戦などこれでもかというくらいアクションの連続でそれぞれの質が高い。それに加えて、ロンドンの屋根の上をひたすら走るシーンも圧巻。隣のビルへ飛び移るシーンの撮影では壁に足を打ち付けて骨折しても走り続けたという。
相棒のベンジー(サイモン・ペッグ)、ルーサー(ビング・レイムス)、MI5のエージェントのイルサ(レベッカ・ファーガソン)は前作ローグ・ネイションから続いての出演。前作を見ていなくても十分たのしめるが、登場人物や組織が入り交じるので付いていくのがしんどいかもしれない。
たしかに突っ込みたくなるところはあって、例えば映画の初めの方でプルトニウムの取引相手に成り代わるためにパリのパーティ会場へ潜入する際に、成層圏近くの高度の飛行機からダイブするところ。屋根に着地してめちゃくちゃ目立ってる。これで見つからんくらいやったら、普通に地上から建物へ入っていったらええやんと誰もが思ったはず。でも、そういう些細なことは忘れて、とりあえず楽しもう。
予告編
2018年に観た映画
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