今日の映画 – ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(Johnny English Strikes Again)

Johnny English Strikes Again

映画レビュー

ローワン・アトキンソンができの悪い諜報部員を演じるコメディの第3作。前の2作品は観ていないが期待半分くらいで観に行った。

ローワン・アトキンソンはMr.ビーンで有名になったコメディアンで、あのアクの強いキャラクターが意識に染み付いているので、この映画でもMr.ビーンを連想させる。失敗ばかりするが、責任感ゼロで他人の迷惑を考えないところなどキャラクターは共通する。Mr.ビーンではセリフがほとんど無く、ビジュアルで見せるサイレント映画風だったのが、この映画ではちゃんと喋る。

イギリスには元々モンティ・パイソンのようなシュールなナンセンスコメディを受け入れる素地があると思うが、それに政府の諜報組織(映画ではMI5でもMI6でもなくMI7になっていたが)を007風にミックスしたところがこの映画の狙いかもしれないが、視聴者の評価はローワン・アトキンソンの好き嫌いでほとんど決まってしまうように思える。個人的な好みからすると、同じナンセンススパイ物なら「それ行けスマート」の方が好み。

ナンセンス物なので、ストーリーの整合性や現実性をうんぬんするものではなく、その瞬間がおもろければOKという映画。それにしてはパンチがいまいち効いていない。VRの機械を付けたまま町へ出てのドタバタなどは面白かったけど。本部がサイバー攻撃を受けたあとに、最新のデジタル製品を使えない主人公がネットワークにつながっていないアナログ機械は安全というような逆説的に真理を突くところは笑える。まあ、それくらい。

予告編

2018年に観た映画

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