映画レビュー
キャストはけっこうすごい。主演のモーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンの3人に加えて脇役も、アン・マーグレット、クリストファー・ロイド、マット・ディロンとキャリアのある俳優を並べている。
犯罪映画ではあるがコメディなので、脚本も変にシリアスにならずに要所要所で笑いを取るような軽い作り。製作する側からすると、このストーリーでこの配役を充てればそこそこの観客動員はできると読みやすいタイプの映画。
なので、観ていて素直に笑えるし、話の流れにも抵抗なくついていける。銀行強盗の現場に居たアジア人の女の子がモーガン・フリーマンを目撃していたにも関わらず、面通しで「知らない」と言うところなど、観客の心の掴みどころを考えて作っている感じ。
一方で、主役3人をオスカー俳優として宣伝している割に、3人の持ち味を引き出すような演出になっていない。3人とも、「これくらいやったら軽く流せる」と遊び感覚で出演して無難に演じたようにも見える。軽く作った代償としてこれらの俳優なら出せたであろう深みを失ってしまった感じ。ちょっと、もったいない。
まあ、こういう軽く楽しめる映画があってもええけど、それにしてもこの邦題はないやろ。
予告編
2017年に観た映画
2017年版「今日の映画」のリストはこちら。