今日の映画 – ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald)

Fantastic Beasts - The Crimes of Grindelwald

映画レビュー

映画では8作で完結した「ハリー・ポッター」シリーズからスピンオフした「ファンタスティック・ビースト」シリーズの第2作。ニュート役の主演エディ・レッドメインと、ティナとクイニーの姉妹、魔法を使えない一般人(マグル)のジェイコブは前作に続いて登場。この4人が、ハリー・ポッターシリーズでの3人の同級生のように継続していくキャラクターかな。

悪役グリンデルバルド役のジョニー・デップは前作では顔見世程度だったが、この映画では通して出てくる。さらに、新たにダンブルドア役にジュード・ロウが加わって俳優陣も重みが加わった。ダンブルドアはハリー・ポッターシリーズでの校長というのは誰しも知るところだが、グリンデルバルドも「死の秘宝」に登場していたというのは後で調べて分かった。

ハリー・ポッターシリーズの映画は全て観たが、熱烈なファンという訳でもないので、1~2年毎に1本というペースで作られると、細かなストーリーや登場人物を忘れてしまいがち。ファンタスティック・ビーストでも1作目を復習せずにこの映画を観に行ったので、記憶を引っ張り出すのに時間を要した。

映画そのものはハリー・ポッターシリーズで確立した世界観を手間と時間を掛けて映像化したもので期待どおりの出来栄え。ハリー・ポッターがホグワーツなど伝統的な場所を舞台にすることが多かったのに対して、ファンタスティック・ビーストでは魔法庁など都会のオフィスのような場所が良く出てくるので時代背景が逆転したように感じる。ハリー・ポッターからスピンアウトしたが、オリジナルとはちょっと違う味付けを狙ったものだろうか?

映像に関しては言うことはないが、ストーリーは完結シない部分が多く、第3作への繫ぎという感じが強いがこういうシリーズでは致し方ない。次作を観るときには復讐が必要になりそうだが。

映画に出てくる「ビースト」にもアジア圏でのセールスを考慮してなのか、アジア由来のものがいくつか出てくる。中国の龍をイメージさせるものは良いとして、日本の河童はかなりお粗末。欧米から見た日中の市場はこういう感じなのかと思うと残念。

予告編

2018年に観た映画

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