今年8本目にしてやっとアメリカ映画らしい映画。 冒頭でいきなりクリスチャン・ベイルのみすぼらしい禿頭と醜くでっぷりと太った腹に仰天する。 「え~、これバットマンとおんなじ人? ターミネーター4のジョン・コナーと別人やろ」って感じ。
映画はFBIのおとり捜査で何人もの政治家が逮捕されたという「アブスキャム事件という」を下敷きにしたストーリー。前半は詐欺カップルの生い立ちや過去の説明的な描写が続いて、うーんという感じやったけど、後半は独特のユーモアを交えながらテンポが良くなって引きこまれていく。
監督は「世界にひとつのプレイブック」のプレイブックのデヴィッド・O・ラッセルなんで、出演者も「世界に…」からブラッドレイ・クーパーとジェニファー・ローレンスを連れてきて、前述のクリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、ジェレミー・レナーを加えた5人の主要登場人物がそれぞれの個性を発揮している。それにロバート・デ・ニーロがゲスト出演していて俳優陣は豪華。
その中でも特筆すべきは、体型を変えて熱演していたクリスチャン・ベイルと、天然のジェニファー・ローレンス。この2人を観に行くだけでも値打ちあり。
ジェニファー・ローレンスは「世界に…」でアカデミー主演女優賞を獲ったときのは、正直ちょっと評価甘すぎちゃうと思ったけど、いやいや、ぶっ飛んでました。
Trailer
番号 | 邦題 | 原題 | 監督 | 評価 |
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1 | ブランカニエベス | Blancanieves | Pablo Berger | 4 |
2 | フォンターナ広場 イタリアの陰謀 | Romanzo di una strage | Marco Tullio Giordana | 3 |
3 | 鑑定士と顔のない依頼人 | The Best Offer | Giuseppe Tornatore | 3 |
4 | オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ | Only Lovers Left Alive | Jim Jarmusch | 4 |
5 | さよなら、アドルフ | Lore | Cate Shortland | 3 |
6 | ROOM237 | Room 237 | Rodney Ascher | 2 |
7 | エレニの帰郷 | The Dust of Time | Theo Angelopoulos | 4 |
8 | アメリカン・ハッスル | American Hustle | David O. Russell | 3.5 |