Google Photos有償化による代替となるだろうか?
いよいろ来月1日よりGoogle Photosの無制限バックアップが廃止される。巷では乗り換えるクラウドバックアップサービスはどれがよいかとか話が盛り上がっているが、数々のオプションの一つとして、自分でNASをセットアップしてそこに保存するというのもある。
NASといえばSynology。実は昨年に既に「DS420j」をセットアップしてあるのだが、スマートフォンの写真バックアップはGoogle Photosで十分だったので、NASをこの目的では使っていなかった。なので、これを使ってサクッと自動バックアップの仕組みをセットアップする。
どのソフトを使うか
自動バックアップを行うためには、NAS側とスマートフォン側と両方にソフトウェアが必要。Synologyが用意しているNAS側のソフトウェアには「Photo Station」と「Moments」の2種類がある。違いはSynologyのサイトの説明を見ていただければよいが、Photo Stationはユーザーがアルバム(フォルダー)を作成して自分で分類していくファイルマネージャー的なのに対して、Momentsは顔認識などにより自動的にアルバムが作られるより自動化された仕組みみたい。ちなみに、Photo StationとMomentsは時期バージョンで統合されてSynology Photosという新しいソフトになるらしいが、2021年5月現在まだベータ環境でしか使えないので選択から除外。
この自動バックアップも未来永劫使うかどうかも分からず先で引っ越すかもしれないので、変にこねくり回さないPhoto Stationを使うことにする。これに対応するAndroidスマートフォン側のソフトウェアは同じくSynologyの「DS Photo」となる。
NAS側のセットアップ
Photo Stationをインストールしていなければ、パッケージセンターからPhoto Stationをインストールする。インストールしたら起動する。最初は何も保存されていないので、こんな感じ。
Androidスマートフォン側のセットアップ
まずはGoogle Play Storeから「DS Photo」をダウンロード、インストールする。
起動してログインする。ログイン画面にはてきとーな情報が入っていたりするけど、自分のデータに入れ替える。NASのIPアドレスは覚えていなくても、入力欄の「v」をタップすると表示してくれる。
ログインしたら、左上をタップしてメニューから「画像バックアップ」を選択する。
指示通り右上をタップ。
画像バックアップを「ON」にする。
ログイン情報の入力を再度求められるので、先程と同じ内容を入力。
新規アルバムを作る。「新規アルバム」が何なのか分かりにくいが、NAS上のバックアップを収めるアルバムのこと。
作成したアルバムが確認できる。
スマートフォン側で、今作ったアルバムをバックアップ先として指定。
必要な設定を行い、バックアップ元のフォルダーを指定する。
バックアップが自動的にスタートする。
Photo Station側でも写真がアップロードされていることを確認できる。
これで環境はできあがったので、しばらく使ってみる。