有名店「暗闇坂 宮下」の蕎麦の店
店の場所は、イタリア大使館の隣。土台が石垣で造られたようなマンションの1階というか半地下にある。
この日は昼時、やや遅めに訪問。店内はモダンな造りで、食堂のようにテーブルと椅子を並べた空間。奥に向かって右側の壁沿いにはカウンター席があり、逆の左手の見えないところには個室がある。
ちょうどランチを終えた人が帰り始める時間帯で少し待つだけでカウンター席へ案内される。目の前には、日本酒と焼酎のボトルが並ぶ。
ランチは蕎麦のセットで、1000円の「お蕎麦と和食惣菜手しごとランチ【舞】」と1,600円の「筑前煮お蕎麦と惣菜・天ぷらの手しごとランチ【雅】」の2種。【舞】を頼んでから日本酒のメニューをお願いすると、蕎麦は後からにしましょうかと尋ねてくれた。もり蕎麦を置いたまま飲んでいると乾いてしまうのでこの気遣いはありがたい。もちろん、蕎麦を後にお願いする。
日本酒の品揃えが良くて、めずらしい酒が置いてある。秋田のお酒「ゆきの美人 純米吟醸 愛山麹 生」をいただく。
蕎麦以外にセットに含まれているのは、筑前煮の小鉢、彩り前菜と小ぶりな寿司。これは昼ごはんというより、立派な酒のあて。いずれも一手間掛けてつくってあっておいしい。それらをつまみながら、昼飲みを楽しむ。
お酒の後は蕎麦で〆る。つけダレは鰹の風味がしっかりしていて、細身の蕎麦とよく合う。
間もなく店の名前が変わる
帰りしなに、店の前の表示を見直すと、来月から店名が変わるとのこと。「宮下」と縁が切れるのか、店名変更の経緯は分からない。
通し営業する下町の蕎麦屋と違ってランチタイムが14時までと切られているのでダラダラ飲めないのが残念なところ。それ以外はいい感じなので、店の名前が変わっても、この品質を維持して欲しい。月が変わったら、また調査に行ってみよう。