「俺の」シリーズの店は、かなり前に新橋のイタリアンに一回行っただけ。その時は、「この値段でこの内容!」という驚きみたいなもんがあった。 けど、その後割烹や焼き鳥まで展開していって「なんか違うのんちゃう」という気もしてきた。そんな中、銀座でとうとう蕎麦の店まで出たというので、映画の前に行ってみた。
到着したのは日曜日のお昼前。一番混む時間帯だったらしく、短い行列ができていた。
待っている間にメニューを見て、何を注文するか心積りしておく。
客の回転は早いので、たいして待つこと無く店内へ案内される。 席は立席の他に、椅子があって座れる席もあるが低いついたてを挟んで他所の人と向かい合って食べる立ち食いそば風の席。あちこちに無料の生卵が置いてある。
中央奥のカウンターで注文して、蕎麦を受け取って自分で席に持っていくスタイル。混んでいる時には開いている席を見つけるのが大変だったが、帰る頃にはいくらか空いてきていた。
注文したのは、「胡麻だれそば」、
そして、「俺の鶏そば」。
どうやら蕎麦はつけ汁につけて食べる冷たい蕎麦のみで、全て同じ麺。メニューによって、トッピングが違ったり、つけ汁が温かいか冷たいかの違いがあるらしい。
麺は田舎そば風のかなり色の濃い麺でやや太め。 固めの茹で加減で腰がある。ざる蕎麦を薄く広げてザルが透けて見える様な有名店のもり方とちがって、ボリュームがある。
それはええねんけど、問題は「俺の鶏そば」のつけ汁。温かいつけ汁の中に、コロンとした鶏もも肉の塊が4つばかり入っていて、その上に刻みネギ。 これでそば猪口はほぼ一杯で蕎麦を漬けられへん。 仕方ないので、鶏肉と生のネギを食べて蕎麦用のスペースを作る。蕎麦を食べに来たのに、なにをやってることやら。
やっと食べられるようになってこんな具合。
蕎麦屋のカテゴリとしては立ち食い蕎麦店。味、ボリューム共に立ち食い蕎麦としては十分コストパフォーマンスは高い。
メニューには酒や肴になりそうなものも多少あるので、空いている時には座れる席で腰を落ち着けて飲むというのもできないことはなさそう。しかし、落ち着いて飲む雰囲気の店じゃない。
俺のそば GINZA5(東京都中央区銀座5-1 東京高速道路南数寄屋橋ビル B1F)