鈴木三河屋さんが魚が美味しいと紹介していた店。前回予約せずに訪問した時には生憎貸し切りで入れなかったので、今日は事前に予約して再挑戦。
場所はアークヒルズの向かい側、地下通路から上がったところにある六本木通りに面した散髪屋のビルの2階。階段の脇に看板が立て掛けてあるが少々分かりにくい。
店の入口には王録ののれんが掛かる。
壁にメニューが張り出してある居酒屋の雰囲気。
日本酒とグラスはちゃんと冷蔵庫で冷やしてある。
お通しは菜の花の煮浸し。
まずは、「醸し人九平次」の純米大吟醸、うまい。
ご夫婦でやっておられる店でまだ小さな子どもが店内で眠っているという家庭的な雰囲気。壁貼られたクレヨン画が微笑ましい。
ご主人が仕入れに行ってびっくりしたという全長53cmの鯖をいただく。鯖は定置網で捕ったものではなく、一本釣りのものだという。身が厚くて、酢で〆ていないのに全く型崩れしていない。美味。
そして、厚焼き玉子。関東風の甘い卵焼きはあんまり得意ではないけど、これは甘さ控えめでいける。
それでもって、「王禄」。
焼きれんこん。調度良い焼き加減。
鯵はなめろうでいただく。骨せんべい付き。
富山の酒「銀盤」の純米大吟醸は初めて飲む酒。わりとあっさり目。
サプライズは焼きなめろう。さっきので終わりじゃなかった。
お酒の〆は「木戸泉」の無濾過生原酒。無濾過なので黄金色。芳醇、うまし。
食事の〆はこれ。
おにぎりかと思ったら。スープに入った揚げおにぎり。スプーンで崩して食べる。
店の名前「祐」で検索してもヒットしないし、当然食べログなどのサイトにも載っていない。隠れ家的に意図してメディアに露出しないようにしているのかと思って聞いたところ、2年前に前の店の名前のまま引き継いで、1年後に今の店名に変えたとのこと。
目立たない店構え、ネットへの露出は皆無なのに毎月10日くらいは貸し切りになるというから固定のお客さんが多いとみえる。新鮮な魚、一手間掛けた料理、うまい酒、気取らない家庭的な雰囲気でまた行ってみようという気になる店。
祐(東京都港区赤坂2-19)