自宅から歩いていけるところにある居酒屋。最初に行ったのはもう10年くらい前。かなり古い一軒家の一階が店舗になっているが、正面をガラス張りにして、その中央の通路を奥に進んだところに入り口のドアがある。そのドアに至るまでの通路の左右をガラズ張りの座敷にするという斬新なレイアウト。
通路を抜けた店内にはテーブル席はなくL字型のカウンター。その上にはお通し用のうどんの揚げたものが山盛りになっている。この店のルーツは群馬県、なのでこのうどんも上州うどんで群馬県産のモロヘイヤが練り込まれたもの。
となれば、飲み物は日本酒、「群馬泉 山廃純米」を冷でいただく。キレの良いすっきりとした味ながらも厚みのあるしっかり系なので燗酒にするのも良さそう。揚うどんをつまみながら飲む。
10種類以上ある小皿から3つを選ぶ前菜三種盛りは、「気まぐれポテサラ」、「蓮根とこんにゃくのきんぴら」、「タコとセロリのマリネ」。お酒がすすむ。タコとセロリのマリネのソースはマヨネーズベースみたいだが、クミンの香りがするのはガラムマサラがアクセントか?
そして、桜エビととうもろこしの唐揚げ。お酒がすすむ。
上州牛のたたきは、ワサビを添えたうえで、野菜を巻いて食べるのが良し。
日本酒のおかわりは「水芭蕉 純米吟醸」。純米吟醸らしい華やかさだけでなく、しっかりした濃い味で上州牛のたたきにも負けない。
メニューを見て興味が湧いた「鯛カブトのスモークグリル」をオーダ。出てきたのがこれ。食べるとほんのりとスモークの香り。皮目が少し焦げてパリッとしているところを見ると、スモークで香りを付けたあとにオーブンかグリルで焼いているのかな。食べられるところは少ないが、うまい。
フルーツトマトと揚げなすのバルサミコ和え。この糖度の高いトマトは群馬県産のもので甘くておいしい。
〆は、上州のモロヘイヤそば。「そば」という名になっているが、揚うどんの生のやつ。冷たいだしに薬味をいっぱい入れていただく。
さらに、ねぎ味噌おにぎり。でかい。瓜の漬物つき。
久しぶりに来たが、上州/群馬県にこだわった料理も酒もおいしい。店の人もキビキビと仕事をしていて気持ちが良い。ここはランチもやっているので、近いうちにカレーうどんでも食べにこようかな。