Rakuten UN-LIMIT、申し込んでみた

UN-LIMIT

Rakuten UN-LIMIT

楽天モバイルはdocomo、au、Softbankに遅れて参入してきた新参のキャリア。インフラが脆弱な後発が市場でのシェアを獲得するためには大胆な投資が必要なわけで、今回打ち出したUN-LIMITの主な特長は、

  • 楽天回線が使えるエリアではデータ容量に制限なし。
  • 楽天回線が使えないエリアではパートな回線(auの回線)を使って月5GBまで。
  • 5GBを使い切った後は最大1Mbpsの速度で通信可能。
  • 国内通話かけ放題、SMS使い放題(Rakuten Link使用)。
  • 契約手数料分の楽天ポイント付与。
  • 4月8日以降1年間無料、無料期間終了後は月2,980円。

楽天としては新規参入の分野で経験も浅く、自前のインフラでカバーできるエリアも限定的、ユーザに不都合なことが起こるかもしれないが、無料にしておけばクレームも来ないだろうし、その間に経験の蓄積とエリアの拡大を図りつつ、ユーザの囲い込みを開始しておきたいという目論見かと思う。しかし、1年間無収入でパートナーには回線の使用料を払いつつ、自前のインフラ投資を続けていくというのは負担は相当大きそう。

個人的に楽天に思い入れがある訳でもない。でも、かつてdocomoとauの寡占に挑戦したSoftbankが既存体制側になってしまった今では楽天の参入は応援しても良いかなと思う、ちょっとだけ。

申し込んだ理由

Rakuten UN-LIMITに申し込んだ第一の理由は、そろそろ端末を買い換える時期だったから。

スマホは今まで何台か乗り換えてきたが、最近の方針は、

  • エントリー~ミッドレンジのAndroid搭載モデルを選ぶ。
  • 約2年間使ったら次の機種に替える。
  • 予算は3万円未満。

というもの。緊急性は無いものの、そろそろ交換の時期に来ていて物色していたところでRakuten UN-LIMITの動作確認機種に、

  • OPPO Reno A 128GB、42,100円
  • OPPO A5 2020、32,100円

があるのを見かけて興味が湧いてきた。Rakuten UN-LIMITをオンラインで申し込むと、事務手数料分の楽天ポイントが付与されるので手数料なしとみなせば、あとは端末代金だけ。

これについてもプランの契約と同時に申し込めば、10,000ポイントが付き、オンラインの申し込みで3,000ポイントが付く。さらに楽天市場経由で申し込めば楽天ポイントが追加で付くので、端末代金はいずれを選んでも3万円未満に収まる。

機種変更すれば、UN-LIMITの1年間の通信、通話がおまけに付くと考えれば、これは申し込むしか無いというのがざっくりした思考の過程。ちなみに、現在契約しているIIJ mi0のファミリープランはそのまま継続する。

OPPO Reno A 128GB vs. OPPO A5 2020

両機種の主な違いをまとめたのが下の表。

OPPO Reno A OPPO A5 2020
ディスプレイ 6.4型有機EL フルHD+(1080×2340ピクセル) 6.5型液晶 HD+(720×1600ピクセル)
プロセッサ Snapdragon 710(8コア/2.2GHz+1.7GHz) Snapdragon 665(8コア/2.0GHz+1.8GHz)
RAM 6GB 4GB
ROM 128GB(楽天モデル) 64GB
アウトカメラ 1600万画素(標準)+200万画素(深度測定) 1200万画素(標準)+800万画素(超広角)+200万画素(ポートレート)+200万画素(モノクロ)
インカメラ 2500万画素 1600万画素
内蔵バッテリー 3600mAh 5000mAh
防水 対応 非対応
おサイフケータイ 対応 非対応
SIMカードスロット nanoSIM+nanoSIM/microSDXC(排他) nanoSIM+nanoSIM+microSDXC
サイズ(WxHxD) 75.4×158.4×7.8 75.6×163.6×9.1
重量 169.5g 195g
Amazon価格 ¥36,298 ¥26,000
楽天UN-LIMIT価格 ¥35,273 ¥26,182
楽天還元ポイント 10,000ポイント 10,000ポイント
オンライン契約 3,000ポイント 3,000ポイント

価格差は約1万円に過ぎないが、Reno Aのスペックの充実度が際立つ。こだわりがなければ、気にしない仕様もあるが、有機ELのフルHDのReno Aに比べてA5 2020の液晶は見劣りする。防水、おサイフケータイの有無も分かりやすい違い。

一方で、Reno AのSIMカードスロットが2枚目のSIMとSDカードが排他使用になってしまうのは残念なところ。まあ、楽天モデルではROMが128GB積まれているのでSDカードの必要性は高くはないが。

価格については楽天UN-LIMITとの同時購入価格とAmazonでの価格とは大差ないが、同時購入では前述のように13,000ポイントが付加されるので実質の端末価格はReno Aが22,273円。A5 2020では13,182円となり格安で機種変更できることになる。しかも楽天モデルのReno Aは通常64GBのROMが128GBに増量されているので更にお買い得感が高い。

ということでReno Aを選んで楽天UN-LIMITを申し込んだ。

申し込んで2日でキットが到着

内容物は、Reno A、SIM、スタートガイド。

楽天UN-LIMITキット内容物

Reno Aのパッケージに含まれているのは、写真のとおり。スクリーンの保護シールは既に貼られていて、透明な保護カバーが付属するのはありがたい。

Reno A 内容物

楽天のSIMカードは、3サイズ対応のもの。

SIMカード

楽天のSIMをスロット2に装着。スロット1には今のスマホで使っているIIJmioのSIMカードを装着。

SIMスロット

Reno Aの電源を投入してAndroidをセットアップ。前の機種でバックアップしておいた環境をダウンロード。さらにホームアプリをNova Launcherに変更し、同じく前の機種でバックアップしておいたNovaの環境をダウンロードすれば見た目は前機種とほぼ同じ。いくつかの機種依存のアプリの入れ替えを行えば、前の機種での環境が復元された。

通信については楽天SIMは特に何もしなくても認識されたがIIJmioはAPNをマニュアルで設定する必要があった。

Reno A 外観

OPPO Reno Aの使用感

まず、有機ELの画面が明るくてきれい。家の中では輝度は30%くらいで十分、屋外の明るいところでも輝度を上げれば十分認識できる。

ボリュームのアップダウンのボタンが左側についているのには慣れが必要だが、スクリーンショットを撮るときなどはこの方が使いやすい。

ゲームをする訳ではないので、通常使いには十分すぎるレスポンスで快適。特に不満はないが、強いて言えば急速充電に対応していないので、バッテリーの残量が少ないところからフル充電するまでに思ったより時間が掛かることくらい。

おサイフケータイ/Felicaはしばらく非対応の機種ばかり使っていたので、今更モバイルSUICAを使うきになれず、Google Payも直接のクレジット決済ができなければ魅力半減で、まだ使っていない。

防水も、今まで非対応の機種を使い続けていて、水に濡らさない習慣になっているのでその威力を確認するに至っていない。まあ、もしものときの安心感にはなるが。

カメラについては、普段のスナップなどに使うには十分。ただ、シャッター音を消すことができないのが無粋で残念。

楽天UN-LIMITを使ってみて

楽天とIIJmioの両方のSIMを指すことで、あっさりとDSDVの環境が出来上がってしまった。

音声通信については両方の電話番号に受信可能。発信は、発進時にいずれかを選択できるようにしている。つまり、どうでもよい電話は楽天の無料通話を使い、相手のこちらの着信番号を知らせる必要があるときにはIIJmioで発信する。

データー通信に関しては、常時楽天を使う設定にしてある。現在住んでいるところ(東京都港区)は楽天の自社サービスエリアで、電波をつかめばかなり速くて快適。

一方で、街をあるいていると場所によってはアンテナの本数が減ったり、全く通信できなくなったりするのでサービスエリアとはいえ、先行3社に比べるとまだまだ「穴」があるように感じた。

通信状況が悪くなるのは、位置だけに限らず、通常問題ない自宅に居ても、ときどき通信が切れてしまうことがあるので、通信の安定という面でもまだ問題を抱えているようだ。1年間無料なので、文句をいう筋合いではないが、もし有料だったらクレームだらけかな。

楽天のサービスエリアを離れるとauの回線を借りているそうなので、その方が返って安定するのかもしれない。

回線スピード

平日の夕方、16時台に明治通り沿いでGoogleのスピードテストを使って測定した結果が下の表。楽天UN-LIMITはダウンロードでIIJmioの2倍以上の速度。電波を掴めば速いという実感通り。

楽天UN-LIMIT IIJmio(docomo)
Down UP Down UP
1回目 34.2 32.4 19.1 8.8
2回目 33.7 34.0 6.6 21.7
3回目 33.6 32.8 17.0 28.4
平均 33.8 33.1 14.2 19.6

まとめ

OPPO Reno Aを使い始めてまだ1週間だが、満足度は高い。今後2年程度使い続けて、その頃には5Gが普及しているだろうから、次の機種に乗り換えるという構想。

楽天UN-LIMITは東京の都心でもまだ不安定なので、メインの回線としては心もとない。しかし、条件が揃えばスピードは快適だし、なによりも1年間無料なので他の回線のバックアップとして併用すればメリットは大きい。

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