今日の映画 – さよなら、アドルフ (Lore)

今日の映画もヨーロッパ映画、ドイツとオーストリアの合作。

物語は、ナチスの幹部だった両親が敗戦で逮捕されるかして、残された兄弟姉妹が遠く離れた祖母の家へ辿り着くまでの話。

ナチス物の映画は数多くあるし、ユダヤ人の視点からの映画も多いけど、ナチス側やった人の視点での映画は珍しい。


長女が乳飲み子を含めて合計4人の弟、妹を引き連れて頑張るというストーリーは、はらはらさせられるところも多い。 せやけど、覚めた目で観れば、たまたま都合良く援助者が現れへんかったら、この兄弟姉妹は間違いなく悲しい運命が待ってたやろということ。 この話をアメリカ人が映画に作ったら、たぶん、長女が戦う女になって知恵を巡らせて危機を乗り越えていくという筋になってたんちゃうかな。

そういう意味ではこの映画はヨーロッパ映画らしい。 その点は良しとして、その上でなんか、もう一捻りあってもええような気もするけど。

映画の原題「Lore」は主人公の女の子の名前。 確かにヒトラーは時代背景ではあるし、この家族に強い影響を与えていたのは事実としても、この邦題の付け方はセンスが無い。


Trailer


2014年に観た映画一覧

番号 邦題 原題 監督 評価
1 ブランカニエベス Blancanieves Pablo Berger 4
2 フォンターナ広場 イタリアの陰謀 Romanzo di una strage Marco Tullio Giordana 3
3 鑑定士と顔のない依頼人 The Best Offer Giuseppe Tornatore 3
4 オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ Only Lovers Left Alive Jim Jarmusch 4
5 さよなら、アドルフ Lore Cate Shortland 3
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