今日の映画 – 大統領執事の涙(The Bulter)

よく出来た映画。 アメリカの人種問題を柱に、歴代大統領とホワイト・ハウスの内側を見せながら、家族、とくに父親と息子の軋轢と和解を絡めるアメリカ人が好きそうなストーリー。

大統領の執事

映画を通して黒人差別とそれを正そうとする人たちが描かれる。ひとつ間違うと変な政治的な映画になりかねないテーマであるけれど、監督が「プレシャス」を撮った黒人監督リー・ダニエルズなので、公民権運動などに力を尽くした人たちへの敬意と感謝が込められた映画、と素直に解釈。

全体的に卒なく作られていて、アカデミー賞を狙う作品とは思うが、まとまりすぎて普通というか面白みに欠けてしまった感がある。

面白いところとしては多彩な出演者とキャスティング。ロビン・ウィリアムスがアイゼンハワーをやったりジェーン・フォンダがナンシー・レーガンというのは笑えるし。ロナルド・レーガン役のアラン・リックマンはかなり似ていて。ハリー・ポッターのスネイプ先生と同じ人とは思えない。 マライア・キャリーとヴァネッサ・レッドグレイヴは一緒に観ていたかみさんに教えてもらうまでわからなかった。

しかし、この邦題、もうちょっとなんとかならんもんか。


Trailer


2014年に観た映画一覧

番号 邦題 原題 監督 評価
1 ブランカニエベス Blancanieves Pablo Berger 4
2 フォンターナ広場 イタリアの陰謀 Romanzo di una strage Marco Tullio Giordana 3
3 鑑定士と顔のない依頼人 The Best Offer Giuseppe Tornatore 3
4 オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ Only Lovers Left Alive Jim Jarmusch 4
5 さよなら、アドルフ Lore Cate Shortland 3
6 ROOM237 Room 237 Rodney Ascher 2
7 エレニの帰郷 The Dust of Time Theo Angelopoulos 4
8 アメリカン・ハッスル American Hustle David O. Russell 3.5
9 ウルフ・オブ・ウォールストリート The Wolf of Wall Street Martin Scorsese 4.5
10 大統領執事の涙 The Butlerl Lee Daniels 3.5
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