住所は東麻布であるが、最寄りの駅は麻布十番。新一の橋の交差点から溜池方面へ永坂を上がっていくと右手に見えてくる洋食屋さん。
店に入ると、右側にカウンター、左側にテーブル席。1963年創業の歴史のある店であるが、店内は最近改装されたのか歴史の重みを感じないくらい綺麗。しかし、壁には手書きのメニューがあり、かきフライ一粒から注文できるなど庶民感覚は健在。フロア担当のおばちゃんの声も威勢がよい。
メニューをみると、「スパゲティ類」、「単品スパゲティ」、「ごはん類」、「やきめし類」、「サイドオーダー」と大分類があって、全部合わせると百種類近くありそう。さらに、季節限定らしいかきフライのようなものが印刷されたメニュー以外にある。基本的に、ハンバーグや揚げ物などの”おかず”を選べば、それにご飯またはスパゲティを合わせることができるようで、さらにリクエストすればカスタマイズできる様子。とりあえず、かきフライライスにサイドオーダーのポテトサラダを付けて注文する。
かきフライは注文を取ってからパン粉を付けて揚げてあるので衣がカリッとしていてうまい。牡蠣はやや小ぶりではあるが、6個が俵積みになって出てくるのがうれしい。ポテサラはかきフライの皿に盛られて出てきた。 ご飯はやや柔らかめ、これにしじみの味噌汁が付く。そして、ナイフやフォークではなく、箸で食べるところが良い。
おつまみセットなど酒のあてもあり、飲むこともできるが昼間だったので飲んでいる人はいなかった。ランチ時を過ぎていたが、入れ替わり入ってくる客は常連の人が多いのか、符丁のような言い方で注文する人が多い。昔ながらの洋食屋でたまに行ってみたくなるような店。
大越