映画館で何度も予告編を見せられていて、印象は「地味な映画」。観に行ったら、やっぱり地味やった。
いわゆるロードムービーで、モンタナからネブラスカへ中西部のなにもない所をドライブして親戚と昔の知り合いに会うだけ。ブルース・ダーンとウxル・フォーテ親子だけのシーンが多くて、その他の出演者も大半が老人、フィルムはモノクロと派手になる要素は何もない。
映画は淡々と過ぎていくのに飽きさせずに最後まで観させるのは監督アレクサンダー・ペインの手腕か。ファミリー・ツリーでもそうやったけど、家族関係を扱うのがうまい。
ブルース・ダーンは認知症ぎみの年寄りの役で若いころの面影なし。こういう役ができる役者とは思わんかった。
お母さん役のジューン・スキップは毒舌で、死んだ人生きてる人含めて皆をこき下ろしまくって地味な登場人物たちの中で異彩を放ってる。
改めて思ったのはモノクロ映画もええなあということ。今年観た映画では「ブランカニエベス」もモノクロやったけど、カラーに比べて情報量が落ちてるはずやのにそういったことを感じさせない。 逆にグレートーンが出て、かつ締まりのあるモノクロ画面は、何の特徴もないアメリカの田舎の風景を綺麗に見せている。
この映画も変な副題が付けられてる。「ネブラスカ」と突き放したようにシンプルなのがええのに、これでは台無し。
Trailer
番号 | 邦題 | 原題 | 監督 | 評価 |
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1 | ブランカニエベス | Blancanieves | Pablo Berger | 4 |
2 | フォンターナ広場 イタリアの陰謀 | Romanzo di una strage | Marco Tullio Giordana | 3 |
3 | 鑑定士と顔のない依頼人 | The Best Offer | Giuseppe Tornatore | 3 |
4 | オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ | Only Lovers Left Alive | Jim Jarmusch | 4 |
5 | さよなら、アドルフ | Lore | Cate Shortland | 3 |
6 | ROOM237 | Room 237 | Rodney Ascher | 2 |
7 | エレニの帰郷 | The Dust of Time | Theo Angelopoulos | 4 |
8 | アメリカン・ハッスル | American Hustle | David O. Russell | 3.5 |
9 | ウルフ・オブ・ウォールストリート | The Wolf of Wall Street | Martin Scorsese | 4.5 |
10 | 大統領執事の涙 | The Butlerl | Lee Daniels | 3.5 |
11 | エージェント:ライアン | Jack Ryan: Shadow Recruit | Kenneth Branagh | 2.5 |
12 | ダラス・バイヤーズクラブ | Dallas Buyers Club | Jean-Marc Vallee | 4.5 |
13 | MUD – マッド – | Mud | Jeff Nichols | 3.5 |
14 | ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 | Nebraska | Alexander Payne | 3.5 |