香港最後の夜は西環の有名な煲仔飯店。煲仔飯というのは香港風釜飯で冬の食べ物らしいけど、この店は年中作っていて食べるためには行列が必至という。場所は西環で開業が遅れている地下鉄西営盤駅が最寄りの駅になりそう。今は、バスかトラムで行くか、地下鉄香港大學駅から一駅分歩くしか無い。
店舗は本店と近所に分店があり、行ったのは分店の方。トラムが通る徳舗道西に面して、やたら看板の照明が明るい店なので夜に行くとすぐに分かる。
行列覚悟で行ったのに、店に入ると相席ながらも直ぐに座れた。ラッキー。
とりあえず、ビール。
相席になった4人家族。このおじさんがおせっかいなくらい親切で、注文しようとして店員に伝わらないのを見ると、間に入って注文してくれる。
注文の中に目的の煲仔飯が入っていると、「この店で一番旨いのは煲仔飯やけど、今日は店のストーブが故障して煲仔飯は作られへんねん。」と英語で言う。「ほら、周りのテーブルでもみんな煲仔飯の代わりに鍋を食べてるやろ」と言われて周りを見ると確かにみんな鍋を食べてる。
せっかく煲仔飯を食べに来たのにとがっかりしていると、このおじさん、まだ店の奥と大声で話をしていて、新情報。「いつものストーブは故障やけど、代わりのストーブで作れるそうや。味はいつもほど美味しないやろけどな」と言いよる。われわれに異存があるわけなく、注文。さらに、「煲仔飯はできるまでに45分掛かるので。」というので他の料理でビールを飲んで待つ。これはカシューナッツとブロッコリーとチキンの炒めもの。
そして、あさりの豆鼓炒め。
しばらしくして煲仔飯登場。
ここで、またおせっかいおじさんが食べ方を伝授してくれる。まず、上に乗っている具を一旦退避させる。
そして、中国醤油を掛けてからご飯全体を混ぜる。
この時に、鍋底のおこげの部分をこそげること。この焦げ具合がうまそう。
自分の器にご飯をよそって、退避させておいた具を載せてミニ丼完成。これは青菜と2種類の中華ソーセージ。特に、黒っぽいソーセージは豚の血を使ってあると思うけど発酵食品のような濃厚な旨味に漬け込んだ酒の香りがほんのりして絶品。おこげのできたご飯とこの具とのバランスがまた絶妙。
おせっかいおじさんが言うには、「あんたら、ほんまラッキーやで。今日はストーブが故障してるのをみんな知ってるから客が少ないねん。普段やったら並ばんと入られへんで。」そう言いながら、このおじさん、自分の家族で食べる煲仔飯を2つきっちり注文してた。
そんな話を聞きながら、残った叉焼と青菜の具でミニ丼おかわり。
とにかくうまい。行列ができるというのも分かる。このあと店を出て西環の街を歩いていたら本店の前を通りがかった。こちらはまだ行列ができていた。
坤記煲仔小菜(西環德輔道西243-245號)