2025年、僕が持っていた航空会社とホテルの上級ステータスは、ANAのSFCとMarriott Bonvoyのプラチナエリートの2つだけだった。それが2026年には5つに増えた。
鍵になったのは、プログラム同士の「ステータスマッチ」と「ポイント交換」だ。一つのステータスが次のステータスを呼び込む連鎖が起きた。この記事では、その流れと、2027年以降の継続プランをまとめておく。
2025年と2026年のステータス
| プログラム | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| ANA Mileage Club | スーパーフライヤーズ(SFC) | スーパーフライヤーズ(SFC) |
| JAL Mileage Bank | なし | JMBエリートプラス、JMBサファイア |
| Marriott Bonvoy | プラチナエリート (前年のカード決済で獲得) | チタンエリート (今年の宿泊数で獲得) |
| Hilton Honors | なし | ダイヤモンド |
| One Harmony(オークラ ニッコー) | なし | エクスクルーシィヴ・プラス |
2026年1月のスタート地点
ANA:SFCを持っているだけ
会社員時代はANAが指定航空会社だったので、早い段階でSFCを取得した。以来、プライベートの旅行でも活用している。年初の時点では、後で話題になる「年間300万円決済」の話はまだなく、今年もいつも通りと考えていた。
JAL:ほぼゼロからの出発
JGCを持つには、ライフタイムの実績であるLife Status ポイント(LSP)が必要だ。利用価値のあるJGC Three Starの1,500LSPなど絶対に無理と諦めていた。ところが調べてみると、昔に仕事でJALに乗っていた分で240LSPを持っていた。一番下のJMBエリートにも届かないが、無いよりはまし。2026年1月、LSPを意識して貯め始めた。JALカードを作り、メインのカードをANAカードから切り替えた。
Marriott Bonvoy:カード決済から宿泊へ方針転換
これまで2年連続で、Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム・カードで400万円を決済してプラチナエリートを得ていた。しかしカードの年会費が上がり、プラチナエリートに必要な決済額も400万円から500万円に引き上げられた。そこで2026年は、カード決済ではなく宿泊数(50泊)でプラチナエリートを狙うことにした。
Hilton Honors:手付かず
存在は知っていたが、マリオットで手一杯で、詳しく調べていなかった。
One Harmony:2月に最上位を獲得
存在すら知らなかったが、1月にJALマイルを所定のポイントに交換するだけで、最上位のエクスクルーシィヴ・プラスになれると知った。ところが肝心のJALマイルがない。そこでMarriott BonvoyのポイントをJALマイルに交換し、それをOne Harmonyに送り込んで獲得した。詳しくは「One Harmony「エクスクルーシィヴ・プラス」獲得計画」に書いている。
2026年に起きたステータスの連鎖
振り返ると、マリオットのステータスを起点に、ほかのプログラムのステータスが次々につながっていった。
1. マリオットで50泊、プラチナエリートを確保
方針どおり宿泊を重ねて、50泊でプラチナエリートを達成した。
2. マリオットのプラチナでヒルトンのダイヤモンドへ
ヒルトンを調べてみると、マリオットの上級会員向けのステータスマッチを行っていた。マリオットのプラチナエリートがあれば、申し込むだけで90日間ヒルトンのゴールドが付与され、その期間に12泊すればダイヤモンドになれる。
ヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアム・カードで年200万円を決済してもダイヤモンドは手に入る。ただ、初年度はステータスマッチの方が早くて安い。ちょうどマリオットの50泊を達成し、次はチタンエリートを狙おうかというタイミングだった。迷わず申し込んで12泊をこなし、ダイヤモンドを獲得した。
3. マリオットに戻って75泊、チタンエリートへ
ヒルトンのダイヤモンドを確保したので、再びマリオットに戻った。75泊を達成して、チタンエリートを獲得した。
4. JALとマリオットの連携で、一気にサファイアへ
JALの上級ステータスは2種類ある。LSPを積み上げて得る永年有効のステータスと、搭乗で貯めるFLY ON ポイント(FOP)で得る単年度のステータスだ。後者で意味のあるグレードはサファイアで、1年間に5万FOPが必要になる。
今年は気持ちがANAからJALに移っていたので、国際線も国内線もJALに乗っていた。それでも年の半ばで2万FOP。5万FOPは無理だと思っていた。
ところが2026年7月、JALとマリオットが会員プログラムの相互連携を発表した。マリオットのチタンエリートなら、アカウントを連携するだけで3万FOPが付与される大盤振る舞いだ。付与されたFOPはJAL便に搭乗した扱いになる。手持ちの2万FOPと合わせて5万FOPに届き、あっさりサファイアを達成した。
並行してLSPを貯めていたので、すぐにJMBエリート(250LSP)となり、今はJMBエリートプラス(500LSP)に達している。
2027年以降の計画
今のステータスは、どれも2028年の2〜3月まで有効だ。それぞれをどう続けるかを整理しておく。
| プログラム | 現在のステータス | 有効期限 | 継続の方針 |
|---|---|---|---|
| ANA Mileage Club | SFC | 2028年3月まで現行の特典 | SFC LITEで良しとし、300万円決済はしない方向 |
| JAL Mileage Bank | JMBサファイア | 2028年3月 | マリオットの連携で付与されるFOPを活用。並行してLSPを積み上げ |
| Marriott Bonvoy | チタンエリート | 2028年2月末 | 2027年も宿泊を積み上げ、最低でもプラチナ、できればチタン |
| Hilton Honors | ダイヤモンド | 2028年3月 | 2027年にカードで200万円以上を決済 |
| One Harmony | エクスクルーシィヴ・プラス | 2028年3月 | 2028年の年明けにJALマイルを交換して継続 |
ANA:SFC LITEで良しとする
2026年4月、ANAはSFCを2028年4月から「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分けると発表した。判定期間(初回は2026年12月16日〜2027年12月15日)にANAカードなどで300万円以上を決済すればPLUS、届かなければLITEになる。LITEになるとスターアライアンス・ゴールドはシルバーに下がり、他社便のラウンジが使えなくなる。ANAラウンジは、当初案では使えなくなる予定だったが、9月の見直しで混雑時に制限がかかる形に変わった。
今の感覚では、SFC LITEで良いかなと思っている。スターアライアンス・ゴールドはできれば持っておきたいが、そのために300万円を決済するのはバランスが悪すぎる。その分は、ヒルトンとJALのカード決済に回すことになりそうだ。
JAL:サファイアの継続とLSPの積み上げ
JALとマリオットの連携は一度きりではない。アカウントを連携しておけば、毎年春にマリオットのステータスに応じたFOPが付与される。チタンエリートなら3万FOP、プラチナエリートなら2万FOPだ。マリオットのステータスを保てば、サファイアに必要な5万FOPのうち残りを搭乗で埋めればよい。マリオットの宿泊がJALのサファイアにもつながると思えば、モチベーションも上がる。
これと並行して、LSPも着実に積み上げていく。2〜3年先にJGC Three Starになれれば、毎年のステータス維持がぐっと楽になる。
Marriott Bonvoy:2027年もせっせと宿泊
チタンエリートは2028年2月末まで続く。その後も最低でもプラチナエリート、できればチタンエリートを続けたいので、2027年もせっせと宿泊することになる。例年2〜3月頃にある宿泊実績を2倍にカウントするキャンペーンを期待しつつ、数字を積み上げる予定だ。
Hilton Honors:カード決済で継続
2028年以降もダイヤモンドを続けるには、2027年にヒルトンのカードで200万円の決済が必要だ。ANAとマリオットのためにカード決済をしなくて良くなった分を、ヒルトンに回せる。さらに100万円を上乗せして300万円にすると、カード更新時の無料宿泊券がもう1枚もらえる。300万円に達したら、JALカードの決済に切り替えることになりそうだ。
ただし、ダイヤモンドの判定期間と無料宿泊券の集計期間は異なるので注意が必要だ。なお、ヒルトンには2026年からダイヤモンドの上に「ダイヤモンド・リザーブ」が新設され、ダイヤモンドは最上位ではなくなった。リザーブはカード決済では取れず、80泊と年間18,000ドルの利用が条件だが、これは正直無理。
One Harmony:JALマイルの交換で継続
エクスクルーシィヴ・プラスは2028年3月まで有効だ。途切れずに続けるには、2028年の年明けにJALマイルをOne Harmonyのポイントに交換すればよい。交換したポイントは無駄にならず、オークラ ニッコー ホテルズの宿泊などに使える。
まとめ:見えてきた2つの流れ
決済額で決まるステータスが増えている
ANAの300万円ルールは大きな話題になった。しかしマリオットやヒルトンは、以前から宿泊実績とは別に、カードの決済額をステータスの条件にしている。マリオットはそのしきい値を100万円引き上げた。今後も、カードの決済額を条件にするサービスは増えていくだろう。そうなると、どのカードを持ち、年間の決済額をどう割り振るかで、手に入るものが大きく変わってくる。
毎年続くステータスマッチが登場した
これまでのステータスマッチは、新規顧客を取り込むために、初年度だけハードルを下げるものがほとんどだった。一方JALとマリオットの連携は、毎年続く点でほかとは一線を画している。これが新しい流れになるかは分からないが、うまく使えば、特典が毎年続くメリットは大きい。
今のところ、僕にとっての軸はマリオットだ。マリオットのステータスがJALのサファイアにつながり、マリオットのポイントがJALマイルを経てOne Harmonyにつながる。2027年は、マリオットの宿泊と、ヒルトン・JALのカード決済の配分を考えながら過ごす一年になりそうだ。
注記
ステータスやプログラムの条件は、2026年10月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。