今日の映画 – ブラックパンサー(Black Panther)

Black Panther

映画レビュー

ディズニー傘下で資金があり余っているのか、映画のリリース間隔がどんどん短くなってきているように感じる「マーベル・コミック」原作の映画の最新作。ライバルのDCコミック原作の「ワンダーウーマン」が女性監督、女性主人公で大ヒットしたが、対するマーベルは、この映画で黒人監督、主要登場人物はほぼ黒人、制作スタッフも黒人を多用することで切り返した。DCコミック、マーベルとも、より広い視聴者に受け入れられるマーケティングを着々と進めている感じ。

500年前に宇宙から「ヴィブラニウム」という物質がアフリカのワカンダという国に落ちてきて、そのヴィブラニウムのお陰でワカンダの科学技術はめちゃくちゃ進歩したというのが背景。どれくらい進歩したかというと、ミレニアム・ファルコンみたいな空中に静止できる乗り物があって、医学の分野でも銃撃で脊椎損傷した人が数日で全快できるくらい。まあ、コミックなのでこれくらいは想定内。

さらに、ヴィブラニウムのことを他国に知られるとそれを奪おうとする連中と争いが起こるからという理由で、500年間隠し続けて、外部からは産業のない貧しい国のふりを続けてきたという設定。主人公のブラックパンサーことティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)はそのワカンダの王子から父親の死で国王になった人。

映画はそういった背景を次々と観客に伝えていくが、外部から隠されたワカンダの未来都市のような風景、国王になるための儀式、王国を支える5つの部族の衣装などアフリカにルーツを持つデザインがふんだんに使われている。貧しくて開発途上というイメージのあるアフリカの国が実は世界の最先端だったというギャップと、その最先端の国がアフリカの文化をしっかりと継承しているというのがこの映画の設定の面白いところ。それだけ進んだ国が、なぜ民主制でなく血統主義の王国なのかなどは追求しない。結局、その王位継承でひと揉めあるが、最後はブラックパンサーが頑張って事なきを得るという筋書き。

出演俳優が殆ど黒人という中で一人気を吐いていた白人俳優は、CIAのエージェント役のマーティン・フリーマン。彼は、TVシリーズ「SHERLOCK シャーロック」のワトソン役でブレイクしたが、同じくホームズ役のベネディクト・カンバーバッチは既にドクター・ストレンジ役でマーベル・デビュー済。将来のアベンジャー作品でこの2人が顔を合わせることがあるかもしれない。

映画のエンドクレジットの後におまけが付くのがマーベル映画の約束事になっているが、この映画は2段階のトリッキーな形になっているので、ほんとの最後を見ずに席を立ってしまった人もいた。ラストでブラックパンサーに話しかける黒人の少年は「ムーンライト」で主人公の少年時代を演じたアレックス・ヒバートやそうです。

ほんとうのおまけに出てくるのは、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズ。この映画を観ていないのでよう分からんけど、次作で絡んでくるのかな。

予告編

2018年に観た映画

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